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2017年7月27日

『2017SUPER GT第4戦レースレポート:雨の中トップを快走するも、SC導入で流れが変わり9位フィニッシュ』

 2017年のSUPER GT第4戦「SUGO GT300km RACE」の公式予選が行われ、山本尚貴/伊沢拓也組のNo.100RAYBRIG NSX-GTは9位でフィニッシュした。

 22日(土)の午前中に行われた公式練習では8番手タイム。大きな手応えを得られていなかったが、予選に向けてチームがさらにセッティングを煮詰めていき、しっかりと準備を整え予選に臨んだ。

 当初は雨になるという天気予報で、予選開始前にも雨がパラついたが、結局ドライコンディションで予選がスタート。Q1は伊沢選手が担当し、1分11秒579を記録。5番手でQ2進出を果たした。

 続くQ2は山本が担当。残り7分を切ったところでコースインし、2戦連続でのポールポジションを目指しアタックを開始した。結果的にトップには届かなかったが、ミスのない走りで1分11秒469を記録し、2番手を獲得。今回も最前列のグリッドを勝ち取った。

 ポールポジションのチャンスがあっただけに、2番手は決して満足できるものではないが、午前中の仕上がり具合から考えると大きな進歩。ピットに帰った山本は、高橋国光総監督や伊沢選手をはじめ、チームスタッフと笑顔で握手をかわしていた。

 23日(日)の決勝日は朝から雨模様となったスポーツランドSUGO。スタート前のグリッドでは雨が降ったり止んだりという状況で、各チームでタイヤ選択が分かれる形に。2番グリッドからスタートする100号車はウエットタイヤを装着し、スタートドライバーを務める山本がマシンに乗り込んだ。

 スタート直後からホンダNSX-GT同士でのトップ争いが展開される中、山本は2周目のレインボーコーナーでトップに浮上。直後にGT300クラスでのアクシデントでセーフティカーが導入されるが、レース再開後からペースを上げて、後続を引き離し、一時は15秒以上のリードを築いた。

 レース中盤になると雨も止み路面も徐々に乾き始めていくと、タイヤを労わるためにメリハリをつけた走りでレースをコントロールしていく。

 今回こそ優勝かと思われたが、41周目に後続の1台が最終コーナーでコースオフしセーフティカーが導入。前回のオートポリスに続いて、それまで築いた大量リードが一気になくなってしまう。

 それでも山本は集中力を切らさずに、レース再開直後も果敢に攻めていき、後続を引き離しにかかる。100号車の作戦としては、不安定な天候と路面状況の中、少しでも自信を持ってスリックタイヤに交換できるタイミングまで我慢して、伊沢選手にバトンをつなぐというものだった。

 ところが、レース再開後わずか2周でまたしてもアクシデントが発生し、この日3度目のセーフティカーが導入された。この時点で、ピットインを済ませていた数台が有利な状況となり、結果的に作戦は裏目に出る形となってしまった。

 53周目にレースが再開されるところでピットインし、伊沢選手に交代。3番手でコースに復帰するが、交換したての新品タイヤでペースが上がらず、ライバルに次々と抜かれ苦しい展開となってしまった。それでも、タイヤが温まってくると本来のペースを取り戻し、残り10周で1台をオーバーテイク。最終的に9位でチェッカーを受けた。

 今回もセーフティカーの導入タイミングが影響し、優勝のチャンスを逃してしまった100号車。しかし、予選からレース中盤までライバルに差をつける速さを証明することもできた。この悔しさを晴らすべく、2週間後に行われる第5戦富士では、またチーム一丸となって目指す。

山本尚貴コメント

「予選日は朝から調子は悪くはなかったですけど、上位争いは現実的に難しいかなと思っていました。もう一つ手応えが欲しかった中で、予選に向けてエンジニアがうまくセットアップしてくれました」

「その結果、いいアタックができましたし、2番手になれると思っていなかったので、いい驚きがあった予選でした」

「特に鈴鹿のテストではトラブルで走れていなかったので不安も抱えていましたが、そのトラブルも解消されていましたし、クルマのレベルも上げてSUGOに来ることができていたので、みんなの頑張りに応えられたかなとは思います」

「決勝レースでは、トップに立ってからは、少しずつ路面も乾き始めていたので、攻めるところは攻めてGT300に引っかかった時は無理をしないようにするなど、メリハリをつけてペースをコントロールしていました」

「2回目のセーフティカーが入ったタイミングでのピットインはトップを走っていいたのでリスクも多かったですし、できれば可能な限り引っ張って、確実にスリックタイヤでいけるという路面になって伊沢選手にバトンをつなぐ予定でした。でも、直後にすぐセーフティカーが入って、そこで勝負が決まってしまいましたね。中盤まで自分たちのレースができていたので悔しいですが、仕方ありません」

「これで腐ることなく、今の速さをキープしつつ、もっと上を目指して努力しないといけないなと感じました。次の富士と第6戦の鈴鹿では、この速さに加えて、運も引き寄せられるように頑張ります」