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2017年11月6日

『2017スーパーフォーミュラ第6戦レースレポート:無給油作戦で上位進出を狙うも、残りに2周でガス欠』

2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レースがスポーツランドSUGOで行われ、山本尚貴は18位でレースを終えた。

金曜日の専有走行はドライコンディションで行われたものの、予選日は一転して朝から雨模様。ウエットコンディションでフリー走行が始まるが、最後の10分で路面も乾き始め、山本も新品タイヤの皮むきを行うなどして、予選・決勝に備えた。

注目の予選Q1では、狭いコースの中で、うまく周りとのスペースを作ってタイムアタックに臨むが、ベストタイムは1分06秒342で16番手。Q2進出圏内に0.2秒届かずQ1で敗退となってしまった。

マシンの感触としては、上位に行けるだけの手応えを得られており、タイムアタック中も他車に引っかかったり、自身がミスをした部分は一切なかった。それにも関わらず、Q1敗退という予想外の結果に困惑していた。

明日の決勝で少しでもポジションアップするべく、早くもチームとともに準備に取り掛かっていた。

決勝日は前日までの曇り空とは打って変わり、朝から秋晴れとなったスポーツランドSUGO。気温26度、路面温度41度の中で68周のレースがスタートした。

今回はタイヤが1スペック制に戻り、途中のピットストップ義務もない。16番手スタートの山本は、少しでも上の順位を目指すべくタイヤ無交換・無給油の作戦で最後まで走り切ることを選択した。

しかし、燃料タンクの容量上、最後まで無給油で走り切るのは不可能に近いこと。当初は残り7〜8周でガス欠になる計算だだったが、ここSUGOはアクシデント等でセーフティカーが導入されることが多く、そうなれば最後まで走り切れる可能性も出てくる。追い抜きが難しいコースで、後方から大きく順位を上げるためにも、そのわずかなチャンスにかけたのだ。

山本は序盤から燃費を意識したペースで周回を徹底。ライバルがピットストップを行なっている間に、徐々に順位を上げていく。さらに燃費も予想以上に良く、当初の予定だった残り7周を過ぎてもコースに留まり続ける。

ところが、予想に反してセーフティカー導入はなく、同じように無給油作戦を進めていたライバルも予定を変更してピットインしていく。

この時点で山本は7番手につけていたが、ピットインして給油をすればポイント圏外に落ちることは確実。それであれば、最後まで何かが起きることを信じて、ガス欠覚悟で走ることを決断。チームも了承し、コースに留まった。

しかし、結局セーフティカー出動の事態になることはなく、残り2周でガス欠。最終コーナーでマシンを止めてしまった。リザルトではトップから2周遅れの18位完走扱いとなった。

後方から逆転を狙ったが、残念ながら今回も結果を残すことができなかった山本。ただ予選日から変更したセッティングの効果も確認でき、手応えも掴めた。次回の最終戦は、山本が得意とする鈴鹿サーキットが舞台。今季ベストリザルトを目指す。

山本尚貴コメント

「後方から大きくポジションを上げるためには、ピットに入らない作戦しかないなと思っていて、スタート以外は全て燃費を意識して走行しました。それでもセーフティカーが最低1回は入ってくれないと、最後まで走り切れない計算でしたが、結構いいところまでセーブできました。それでも残り2〜3周で燃料が足りなくなるのは確実でしたが、そこでピットインしてもポイント獲得の可能性はなかったのですし、無給油のまま最後まで行くことを選択しました」

「今週末を振り返ると予選でのQ1敗退が大きかったです。まさか落ちるとは思っていなかったのでショックでしたが、決勝日はガスリー選手のセッティングも参考にさせてもらって気づけたこともありましたし、クルマの仕上がりはいいところにあることが確認できました」

「やはり、チームメイトには負けたくないですし、このまま終わるわけにはいきません。また最終戦ではチームタイトルもかかっています。自分のプライドのため、そしてチームのために最終戦は何としても優勝したいです」